『役行者顛末秘蔵記』
(えんのぎょうじゃてんまつひぞうき)

<登場人物紹介>

※年齢は数え年
泰澄
(たいちょう)
17歳
主人公。名高き呪術者である葛城の行者に弟子入りしようと、故郷の越前から大和にやって来た。真面目で素朴な性格の少年。

韓国広足
(からくにのひろたり)
24歳
官吏への登用を目指し、葛城の行者に弟子入りを希望している青年。大人げない上に遠慮もないので、泰澄ともケンカばかりしている。

藤原不比等
(ふじわらのふひと)
41歳
太上天皇の亡き一人息子・草壁皇子の信頼を得たことから出世街道を歩み始めた。娘を帝に嫁がせ、天皇家と姻戚関係を結んでいる。葛城の行者の存在を苦々しく思っているらしい。

藤原
武智麻呂
(ふじわらの
むちまろ)
20歳
不比等の長男。甘いマスクで都の女性達の心を鷲掴みにしている。

藤原房前
(ふじわらの
ふささき)
19歳
不比等の次男。武智麻呂とは同母兄弟で、兄と同じく都の女性のアイドル。

葛城の行者
(かつらぎの
ぎょうじゃ)
大和の葛木山に何十年も前から住み、薬学と呪力に優れた行者として名高い。天皇家とのかかわりも噂され、近年は全く姿を現さない謎の人物。
トトキ
都で泰澄に水をくれた女性。
太上天皇

(だいじょう
てんのう)
現在の帝の祖母であり、二年前に譲位して太上天皇と称している。 在位中はたびたび吉野に行幸し、葛城の行者との関係が噂されている。



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